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カード利用低迷、携帯で打開・通販、決済機能を拡充/フジサンケイ・ビジネスアイ(4月4日)
景気後退による消費者の生活防衛意識の高まりで、取り扱い減に見舞われているカード業界で、各社が携帯電話を使ったサービスを拡充し、現状を打開しようとしている。三井住友カードは、NTTドコモの後払い式電子マネーサービス「iD(アイディ)」が利用できる携帯通販サイトを増やしているほか、支払口座の変更手続きを携帯電話でもできるようにするなど利便性も向上させる。三菱UFJニコスも携帯電話を使った支払いを強化している。

景気悪化や雇用不安の高まりを背景とした消費不振に伴って消費者のカード利用も低迷している。今年1月のクレジットカード業の取扱高は、93年の調査開始以来、初めて前年割れとなるなど、その落ち込み方は深刻を極めている。本来ならば、金融グループの強みを生かして、系列銀行などからの支援を求めたいところだ。しかし、金融危機と株安で各金融グループの銀行、保険会社さらには証券会社はことごとく業績が悪化しており、カード会社は“自力"で打開策を見いださざるを得ないのが実情だ。

こうしたなか、若者を中心に携帯サイトを利用した買い物が増えていることに着目。若者は一度囲い込めば長期のカード利用者になる可能性が高く、携帯というツールを活用すればオペレーターや郵送での対応と異なり「コストが安く、時間も早くなるメリットもある」(三井住友カード)などと、メリットを見込む。

≪三井住友「iD」武器≫

三井住友カードは「iD」が利用可能な携帯通販サイトの加盟店を急速に増やしている。2007年度は約30店だったが、08年度は約3000店に増加。

同社は「決済件数も前年から倍増しており、09年度はまだ増える」と見込んでいる。携帯サイトでカード決済する際は、番号入力などによる本人確認が必要だが、iDならその必要がない。こうした特性を利用して電車での移動中や待ち合わせの時間の“買い物需要"を取り込みたい考えだ。また、同社は、カードの支払日などの変更を自社サイトでできるようにして、利便性も向上させる予定だ。

三菱UFJニコスはLPガス卸販売の富士産業(東京都葛飾区)と提携し、5月にも携帯電話を使ったカード決済ができるようにする。一方、オリエントコーポレーションは学費を分割払いする「学費サポートプラン」の申し込みを昨年12月から携帯サイトでもできるようにした。


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